扉に使った画像のオリジナルです。20年ほど前にセント・アンドリュースを取材した時に撮りました。カメラがフィルムの時代で、今のデジタルのように大量に撮ることはできませんでしたが、それでもフォルダの中で存在感を示しています。ポジをスキャンしたのでデジタル化されていますが、なんとなくフィルムの味わいが残っている、ような気がします。どことはいえないけれど。
この写真の好きなところは風が視覚できること。リンクスはご覧の通りの景色で日本のように木々が揺れ、枯葉が舞い散るなんてことはありません。風のジャッジがとても難しく、体感だけでは風の強さや粘りまで分かりません。それがリンクスの面白さのひとつになっていると思います。
セント・アンドリュースは銀行系カード誌の特集記事のために行ったのですが、長いライター生活の中でもとくに思い出に残る取材でした。