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作品紹介

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アームチェア・ゴルファーの優雅な午睡〜ゴルフ・ショート・ストーリーズ Vol.1〜

 

第1話「再会は桜の木の下で」​

 

ある日、あるゴルフ場で『彼』がエース(ホールインワンのこと)を出した。喜ぶ『彼』と友人、そして中年女性のキャディ。エースを出すと桜の記念樹を植える風習があるが、『彼』にそんな余裕はなかったので一時は固辞する。しかしキャディに勧められるまま、前回エース達成者の植樹者ネームを見ると、そこには…。

第2話「真夜中の訪問者」

その日、友人たちは高木達也にいつもの冷静さがないことに気がついていた。最初は妻の手術を控えていながらゴルフに出かけたことへの罪悪感とも思っていた。やがてプレーが始まり、PAR3を迎える。高木は人生で初めてのエースを出した。驚く友人、顔面蒼白になる高木。妻の手術が成功した後、高木は冷静がなかったこと、エースを出した後に見た光景のことを友人たちに話し始める…。

あとがきにかえて

短編vol.1は題材を「エースしばり」にしようと思い、上記2作を書き上げました。第1話は桜が咲くゴルフ場の情景だけがヒントになった作品です。ゴルフの楽しさは季節を問いませんが、やはり景色がきれいだとスコアが悪くても気分を(多少)癒やしてくれます。第2話は以前から温めていたテーマです。誰でも人智を超えた減少が起きると少なからず思念に影響が及ぶものです。ゴルフにおけるエースって、そんな存在ではないでしょうか?私自身、エースを出したことがないので未体験ゾーンを早く体験したいものです。

アームチェア・ゴルファーの密やかな追憶〜ゴルフ・ショート・ストーリーズ Vol.2〜

第1話「有効期限切れ」

仲間内でも強靭な体躯を持つ『彼』が真夏のある日、ゴルフ場で雷に打たれた!しかし『彼』は命に別状がなかったばかりか、以前とは見違えるゴルフの腕前になっていく。慢心した『彼』は競技ゴルフを目指すが、そこで屈辱を味わったことがきっかけでゴルフの歯車が噛み合わなくなっていく。その時、彼が取った行動とは…。

第2話「欲望は霧の中に」

中学校から仲が良い中年4人組はいつも一緒にゴルフ。今日は上野が抽選で当たった無料招待のゴルフ場だったので4人とも大はしゃぎ。しかしクラブハウスから1番ホールへ向かう途中、霧が発生して4人はカートに乗ったまま迷ってしまう。やがてコーススタッフの女性が現れて1番ホールへ案内されるも何かがおかしいと3人は思うが、小坂だけは別だった…。

あとがきにかえて

短編Vol.2は「コミカルしばり」にしました。第1話のモデルとなった『彼』はゴルフ仲間のO、第2話の小坂はIです。本人に無断で登場させました。だって2人ともリアルにユニークなんだもの。また第2話のストーリーはゴルフ仲間同士のバカっ話からヒントを得ました。彼らとのゴルフが生み出すエピソードはホントにショート・ストーリーの宝庫です。

アームチェア・ゴルファーの緩やかな安息〜ゴルフ・ショート・ストーリーズVol.3〜

第1話「150年の遺恨」

ミラクルカンツリー倶楽部にやってきた木下親子と前島親子。子供同士は高校ゴルフ選手権で競うほどの腕前、父親も揃ってアスリートであることから4人で回ることになった。最初こそ和気藹々のラウンドだったが前島側が福島、木下側が山口出身であることが分かった途端、父親同士に流れる不穏な空気。その時、子供たちが取った行動は…。

第2話「優莉奈の結婚」

寺崎勇夫はミラクルカンツリー倶楽部のロッカールームで大きな溜息をついた。理由は娘、優莉奈の結婚。けっして反対しているわけではなかったが、どうしても受け入れるのを拒む自分。結婚式の出席まで拒否、かってに約束を作ってゴルフに来ていた。その事情を知ったゴルフ仲間とミラクルカンツリー倶楽部支配人黒沢、そして当事者の優莉奈は…。

あとがきにかえて

短編Vol.3はとくに「しばり」を設けたわけではありませんが、架空のゴルフ場であるミラクルカンツリー倶楽部を舞台に書きました。こんな倶楽部があったらいいな、と思う理想のゴルフコースに描いています。第1話は日本史に詳しい人ならすぐにお分かりでしょう。戊辰戦争がネタです。第2話では娘の彼氏の職業に「鳶」を選びました。どちらも調べるほど興味深い世界が広がっています。自分の知らない世界を一端でも知識として収集できるから、ライターって面白いんですよね。

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